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人間観察!!新幹線シリーズ 1


マックシステム (2013.03.19 08:00) | メンバーの戯言|

ITソリューション部の鳥居です。

ちょっと前の話になりますが
昨年の夏に新幹線で盛岡まで帰省した時の出来事です。

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夏休み前で新幹線の座席予約がなかなか取れなかったが
3列席の真ん中(B席)に予約が取れた。

当日の車内は大変に混んでいて、通路までびっしり人が立っていた。

仙台駅で、窓際(A席)に持ちきれないくらいの荷物をもった相撲取りのような巨漢で
足が不自由な初老のおじさんが乗ってきた。
初老のおじさんは棚に荷物を置き、足元にもいっぱいのお土産を置いて座り、
あまりの巨漢の為、私の席まではみ出してきた。

続いて、通路側(C席)に20代後半の若者が乗ってきた。
若者は席に座ると仙台で購入したのか、さまざまな銘柄の日本酒の小瓶を
テーブルにならべて飲み始めた。
日本酒にありがちなチビチビ飲むのでは無く、ごくっごくっとジュースのように
飲み切っては次の瓶をつぎつぎに開け飲んでいた。

隣は日本酒臭い、反対側は窮屈、通路まで人が立って気晴らしにも立てない、
私はだんだんイライラしてきた。

すると、隣の巨漢で足の不自由な初老のおじさんが
あっちにぶつかりこっちにぶつかりながらよたよたと席を立った。
私は前を開け、隣の若者もたくさんテーブルに並べていた
酒瓶をバックにしまって前を開けた。
そのおじさんは『失礼します』と言って通路いっぱいの人々を
かきわけトイレに行った。

『こんなに混んでいるのだから乗る前に用を済ませるとか、
 次の駅に着けば空くので少し我慢するとかできないのか!』
と、歳とってる割に気が利かない人だなと思ってますますイライラしてきた。

その時、突然隣の若者が話しかけてきた。
『すみません。さっきの方足が悪そうなので席を交換しませんか?』
小さな声で『ええ』とだけ応えた。

若者はおじさんが返ってくると
『もしよろしかったら・・・』と言って席をゆずった。

自分は窓際(A席)、若者は真ん中(B席)、おじさんは通路側(C席)にづれた。
初老のおじさんはホットしたような笑顔だった。

暗くて何も見えない外を見ながら,なんか微笑んでしまった。
若者はただの酔っ払いじゃなかった。
そう思うとなんか自分が恥ずかしくなった。

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その人の一部だけを見て、いやな人、いい人、仕事が出来る、出来ない
と思う前に、まずは自分の心の在りようを考えよう!
と思った真夏の出来事でした。