県知事(後編)
こんにちは、中村です。
前回の続きから・・・
話を戻して、イベントでは知事の講演(青森県の宣伝)があり、
初めて話を伺う機会を得たが、これまでの知事とは明らかに相違し、
弁舌が立ち知識も広く、そして何よりも明るい。
歴代の知事とは、明らかに違った印象を受けた。
新潮社で働き、青森では稀な東大出身、父親も政治家だったが、
県産品を海外に売りまくり、一次産業を復興させ、
三次、四次産業(情報、通信)への転換を図ろうと奔走している様子であった。
以前の宮崎県知事とダブって見えた部分もあったが、少なくても自分の為に
政治を行っているようには、見えなかった。
新潟市等の日本海沿岸都市も然りだが、
現在、海外向け物流では北極圏航路(温暖化で航海可能になってきている)が注目され、
欧米への物流航路としても、津軽海峡は重要な航路になりつつあると言う。
アジア大陸や日本からインド洋を経由した航路に比べれば、
非常に距離が短く有益な航路だと言う。
(大間のマグロの釣り場とほぼ同じ場所だから、マグロが減少するかもしれないが・・・)
知識を得て、知恵を出し、地方の活性化と繁栄に寄与頂きたいと心から思った。
私も何か出来る事があれば、協力したいと思う。
(その前に自分の足元を繁盛させないと・・・)
現在、福島第一の事故により、多くの避難されている方々や家族離散、
代々の家業や仕事を追われて苦労されている方が大勢おられる。
2年半経過した今でも、事故当時と変わらない状況に置かれているのである。
原子力に関しては、第三者がどうのこうのと言えない風潮であるが、
見方や立場が変われば意見や考えも賛否両論する。
世の中には、確実に原理原則が存在する。
したがって、人の手に負えないのであれば、廃炉にすべきであろうし、
コントロ-ル出来、且つ安全を保つ事が出来るのであれば、
今後のエネルギー政策の一つとして捉えるべきだと考える。
しかし商業主義であり、経済主義である現在に於いて、
その部分(スポンサー)を無視出来ないメディアが発信する情報はあてにならない。
そもそも安全に対する基準に開きがあり過ぎる。
何年か何十年か先に、基準が間違っていましたなんて国に謝られても
過去に戻れるはずもなく、「今更」になる事態は避けたい。
地元が安全で平穏なら、それで良しとは考えていないが、元来地方は知恵が乏しい。
その知恵は政治家が掘り出し、住民が加工し商品やサービスとし利を生みだすのが、
地方が豊かになる一つの方法だと考える。
現知事は、住民の知恵となる部分を持ち合わせいると強く感じた。
そもそも、地方では雇用が少ない。(企業数が少ないから当たり前なのだが)
首都圏だけを見ていたら、そんな事は感じないだろうし、考えもしないと思う。
首都圏は政治も経済も集中しているのだから、
多少景気に左右される時期はあるにせよ、常時雇用は存在する。
地方は、世間が狭い分、特に長く住んでいると視野が狭い事に気づかない。
しかし、それと引き換えに我慢強く諦めない粘り強さを持ち合わせている。
それは、覚悟にも似た精神性が育まれる風土でもあるからだと考える。
地方分権が叫ばれているが、何も分権が大事な訳ではない。
所詮、執り行う為の手段でありルールなのだから。
本当に大事なのは、依存しない事、影響を受けない事、
票には繋がらないが、本当に郷土を愛すのなら、
三村知事には、自らの知恵で切り拓き、
前に進んで行く術を多くの方々に伝える事を是非に期待を致したい。
それではまた・・・