学
ITソリューション部の檜森です。
突然の「学」で失礼しました。
「学」と付く言葉は色々あると思いますが、産まれてからまず初めに「学」に触れるのは、
小学生になってからの学だと思われます。
最初に学校と名の付くものに入る時、つまり1年生で習う事になっているのかと思えば、
学習指導要領を作成している文部科学省も、ちゃんと考えているんだなと感心します。
○学という言葉を思い浮かべると、
文学、理学、数学、哲学、美学、心理学、天文学、医学、考古学、帝王学
など色々とありますが、
ここ最近読んだ「心理学」の本で面白いものがあったのでご紹介したいと思います。
その本のタイトルは、
相手を自在に操る ブラック心理術
とても如何わしいタイトルですね(笑)
ホントに操れんのかい!と心の中でツッコミながらこの本を購入しました。
どんな如何わしい事が書いてあるのか期待して読んでみたら、
決してそんな事は無く、皆さんが普段から行っている行動が多く記載されており、
その行動をテクニックや効果として紹介している内容でした。
きっと人生経験が豊富な方でしたら「テクニックじゃなくて普通はそうするだろう」
と思われるでしょうが、まだまだ人生経験が浅い私には、
勉強になるものからそれをやったら普通嫌われるんじゃないか
と思われるものまで様々な面白い事が載っていました。
今回はその中から1つ、テクニックとして記載されていた内容を紹介したいと思います。
まずは、私と友人が会話している以下のシーンを思い浮かべてください。
友人「え?5万円なんてそんな簡単に貸せる訳ないじゃん。一体何に使うんだよそれ。」
私 「まあいろいろあって・・・。何とかならないかなぁ?」
友人「無理。」
私 「じゃあ・・・・千円で良いから貸して貰えない??」
友人「え?・・・・まあ千円ぐらいなら良いけど早めに返してよ。」
というやり取りですが、もう気づいた方もいらっしゃると思いますが、
これは元から千円借りるのが目的です。
※一応言っておきますが、私は知人からお金を借りた事はありませんので(笑)
これは、初めに高いハードルを用意しておいて後からハードルを下げる事により、
「一度断ったのに申し訳ない」という心理と、
「こちらが譲歩した」と見せかけ譲歩に対して返報性の心理が働き
当初の目的を達成するテクニックです。
その名も
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック!
たいそうな名前がついていますが、
気付いていないだけで普段から至る所で使われているテクニックなのです。
例えば、
・海外旅行で買い物をする時に、最初に高い金額を提示するお店
・相手に金額を提示する時に、定価で提供してから後で特別に割り引く方法
※楽○スーパーセールでは一時期問題になりましたね
などなど。
これはあくまで目的を達成する手段の一つであり、必ずしもこの方法が良い訳でないので、
場をわきまえた上で活用してい頂ければ幸いです。
他にも
ローボール・テクニック
ハロー効果
など様々なテクニックが紹介されていました。
よく、ご飯を食べながら(お酒を飲みながら)話しをするとより円滑に事が運ぶ
なんて言うのは、「ランチョンテクニック」という名称らしいです。
「テクニック」という表現を使うと途端にいやらしく感じますが、
人が経験により培ったスキルを正しく学問として取り入れているのですね。
初代ドイツ帝国宰相、オットー・フォン・ビスマルクの有名な言葉
この様々なテクニックはまさにこの「賢者は歴史に学ぶ」
という部分なのではないでしょうか!!
普段は漫画ばかり読んでいる私も、人の経験(歴史)から学ぶことが出来ました。
皆様もたまには歴史に触れてみてはいかがでしょうか?