暑さへ向けて
こんにちは! 企画営業部のIです。
暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私は夏になると涼の取り方で迷います。
ただ冷房を付けた自室にいるだけではどことなく物寂しく感じ入り、かといってひとたび外へ繰り出そうものなら全身から汗が噴き出す事うけあいにございます。
そこで、本日は私が一番お気に入りの涼の取り方とその際の相棒をご紹介したいと思います。
と申しましても何か特別な事ではございませんし、皆様もやっておられるであろう事ですが。
それはずばりカフェで読書です。
なぜそうするのかと言いますと、涼しい店内において明るく差し込む陽光や、徐々に沈みゆく夕日と共にお気に入りの本を読んで過ごす、
というシンプルでありながら夏を感じつつもゆったりと落ち着ける時間を作り出すことができるからです。
そんな時間におすすめの、ある二冊の本を紹介したいと思います。
一冊目は、向日葵の咲かない夏 でございます。
内容と致しましては、主人公が、夏休み前の終業式の日に休んだ級友を尋ねると、首を吊って死んでいた。
衝撃を受けた一瞬の間にその級友の死体が忽然と姿を消してしまう。
一週間後にその級友は、僕は殺されたんだ、と訴えながらある物へと姿を変え現れる。
級友の無念を晴らすために事件を追う夏休み。といったものです。
ミステリーともファンタジーとも取れる不思議な要素がふんだんに含まれており、暗く重い物語と不可解な読後感が得られる作品であります。
二冊目は、三日間の幸福 でございます。
この作品は、一年につき一万円で寿命を売った少年と、その少年の残りの命を監視する少女のお話です。
自分の残りの時間を知った少年はどう行動し、その少年を見る少女は何を考えるのか、時間という概念の価値を考えさせられる物語です。
ぴったりとくっつくのではなくて、二歩下がって寄り添うかのような、
裸足で歩く人に対して、靴を差し出してあげる事はできないけれど、一緒になって裸足で歩いてくれるような、そんな優しさで溢れている作品であります。
まだまだこれから暑い日が続きますけれど、自分なりのやり方で上手に夏の暑さと生きて参りましょう。
それでは、またの機会に。