ウェブ広告のお話し
こんにちは。
ITソリューション部の小林です。
今回は、最近勉強しているウェブ広告について書かせていただこうと思います。
ウェブ広告業界は近年ITの中でも一番と言われている程の勢いで成長しており、
カオスマップを載せるとこの様になっています。
…凄いですね、僕もよくわかりません(笑)
ですので今回書く事はごくごく基本的な部分です。
ウェブ広告は大きく分けて2種類あり、
ひとつはウェブ広告を日本で最初に始めたのはYahoo!に代表されるような、
広告枠を媒介が購入し、固定で表示するもの。
今回書こうと思っているのはもうひとつの方で、
こちらはユーザの行動履歴を把握して、
そのユーザに興味のありそうな広告を表示するものです。
皆さんは、あるものを調べたらそれに関する広告がどのサイトを見ても出てきて驚いた経験はないでしょうか?
あれが、これです。アドネットワークと呼ばれています。
僕はスマホを買い換えようと思ってちょっと調べたら格安SIMの広告が出まくっている状況です。
アドネットワークの仕組みを説明すると、
Aさんがあるサイトを訪れた時、
そのサイトに広告を出したい企業のうち、Aさんに興味がありそうな企業同士がオークションを始めます。
一番高い値段を設定している企業の広告がそのページに表示される事になります。
「Aさんに興味がありそう」を何から判断しているかというと、AさんのCookie情報です。
ですのでAさんが格安SIMのサイトを見た履歴が残っていたらそれが、
転職サイトを見ていたらそれが、
アダルトサイトを見ていたらそれが…と言う風になってしまうのです。
怪しい広告が出て困っている方は、Cookieを消してみてください。
元に戻ります。
で、この処理が実に0.1秒で行われると言うのが驚きです。
こんなややこしいシステムいったい誰が考えたんだ…と調べてみたら、
なんとリーマンショックが影響しているんだそうです。
リーマンショックが起きて金融業界にいたプログラマの仕事がなくなり、
こぞって広告業界に流れ込んできたんだとか。
そしてこのシステムを構築したと。
リーマンショックの影響がこんな所にまで出ているとは驚きです。
リーマンショックが起きたのが2008年、アドネットワークも2008年から始まっているらしいので、
1年かからずこのシステムを考え構築したと言う事でしょうか。凄い。
ウェブ広告業界は破竹の勢いで成長しており、
ラジオや新聞雑誌を抜き、今やテレビ広告(CM)につぐ第2位の影響力を持っています。
今後ネットは更に利用者が増え、IoT等にも広告が出るようになるでしょうから、
近いうちにテレビより影響力が出る事でしょう。
と言うかテレビがネットと連携されて、テレビCMもアドネットワークになる日がくると思います。
男性の場合は化粧品のCMは流れない、とか。
ぞくぞく広がるIoT
ここからは僕の意見ですが、
ウェブ広告を表示するシステムは上に書いたようにとても凄い技術で、
最初に設定さえしてしまえばあとは勝手にやってくれます。
ほっといても広告が表示されれば売上は上がるし、広告枠を提供しているサイト側もマージンが貰えるので、
どんどん広告は増えていくでしょう。
ただ、なんかユーザーがほったらかしにされてる気がします。
広告は、クリックされればお金が発生します。
ですので、明らかにユーザビリティを下げている広告がとても目に付きます。
急に動画が再生されたり、画面の中央に広告がフェードインしてきたり。
広告の表示待ちでサイト全体が表示されない事もあります。
間違えて押してしまってもお金は発生するのですが、
あまりにも目に余るとユーザがそのサイトを見るのをやめてしまうし、
ひいてはインターネット自体に興味がなくなってくるような気がしています。
折角面白いコンテンツなのに広告がサイトをダメにしてしまっては意味がありません。
コンテンツを作っている技術者も浮ばれません。。
最初にYahoo! は固定で広告を出していると書きましたが実はこれもアドネットワークです。
ですが、さも固定で出しているような気がしてしまうくらい自然です。
これだとユーザビリティは下がらないですし、むしろ広告がYahoo!を盛り上げている時さえあります。
全部のサイトがこうなればいいなぁと思うのですが、これから先どうなるでしょう。
広告に興味がある方はこちらにとても詳しく書かれています!
アドネットワークの仕組みと特徴
http://dmlab.jp/adtech/adn.html