冬季八ヶ岳・編笠山~権現岳
こんにちは、システムソリューション部のS木です。
今年も既に6月になりましたが、昨年の冬も山に登りまくってました。
今回は、三月初頭に八ヶ岳の編笠山~権現岳を登った時の話です。
観音平でビバーク(野営)し、編笠山を経由して権現岳へ
三ツ頭を木戸口方面に下山するルートです。
冬季の権現岳へは、5年ほど前に前三ツ頭方面から登っていますが、
今回のルートは初めて、どうなることやら?
初日は、JR小淵沢駅から幕営地の観音平まで徒歩で
途中、武田信玄が整備した「棒道」を経由していきました(ほんの一部だけど)。
途中何度も馬とすれ違いながら、街路樹のような林道を登っていきます。
「ひかり苔」。夜になると光る?
4時前には観音平に到着、今日のお宿です。
標高は1500m程度ですが、雪が無くってよかった。快適に眠れそう。
時間も早いので、明日の下山口を下見に、トレース(踏みあと)があることを確認。
明日登頂予定の2山。左が編笠山で、右の木間に見えるのが権現岳。明日も晴れるといいな!
今回の夜のお供。宿はぼろいが娯楽はいっぱいだ(笑)
翌朝は5時に出発。
さすがに登山道は雪に埋もれている。
途中、真っ白な雪面に夥しい血痕が!しかもどんどん量が多くなってる!事件か!?
いやいや狩り損なった鹿でしょう。明け方銃声がしていたような・・・。
上へ上るに従い、雪は深く、傾斜はキツくなっていく。
バックカントリーってこうゆうとこ滑るのかな~?僕はスキーをしたことが無いからわからないけど・・・。
この斜面を抜ければ、山頂か!?
まだ遥か先でした・・・。
編笠山山頂に到着!右端に見えるのが次の目的地、権現岳だ!
先週登った南アルプスの甲斐駒ケ岳。山頂より望む。
うかうかしてはいられない。日が高くなる前に登頂しなくてはと、次なる権現岳を目指す。
雪はさらに深そうだ!
雪に埋もれた「青年小屋」。営業はGW頃らしい。
急斜面を直登して、ギボシ(左上のピーク)の稜線を目指す。
ん、岩陰に何かいるぞ!
カモシカだ!大声で呼んだら、こっちに振り向いてくれた(笑)
稜線上は両側に切れ落ちたナイフリッジ!バランスを崩さないよう慎重に渡る。
岩と氷のミックス帯。鎖は凍り付いて使えない・・・。
アイゼン、ピッケルを氷に叩き込んで通過する!!!
雪の急斜面をトラバース(横断)。
日が高くなって雪が緩んできているのがわかる。神様、雪崩れませんように!
足を滑らせたら、谷底まで真っ逆さまや・・・。
再び稜線に出た。山頂はすぐそこ!
権現岳山頂に到着。標識が倒れていた・・・。
何やら人が多いので、そそくさと退散。
下山道はトレースでいっぱい。さっきの人たちはこちらから登ってきてたのね。
さらば権現岳。また来るよ~(笑)
あとはのんびり下山だなと思いきや、三ツ頭から木戸口方面のルートは人の立ち入った痕跡がまるでなし・・・。
昨日、登山口からトレースがあることを確認したはずなのに・・・。
腰まで雪に浸かりながら、ラッセル(雪を掻き分けて進む)開始!
獣の足跡を道標に稜線上を進んでいきまが、何分体重が違うので体がズボズボ埋まっていきます・・・。
ようやく稜線の側面に出ることができた!
稜線上は巨大な雪庇(吹き溜まりにできた雪の堆積)の連続だったようです。こりゃ埋まるわな(笑)
ヘリポート跡に到着。ここから先はトレラン(山を走るやつ)のトレースがあってスムーズに下山できました。
広大な牧草地沿いの林道を通って、小海線の甲斐小泉駅まで。
途中で不思議な建造物を発見!宇宙船か!?
おしまい。