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県知事(前篇)


マックシステム (2013.10.23 14:52) | 代表コラム|

 

こんにちは、中村です。   

 先日、青森県主催の企業誘致イベントがあり、ご紹介を頂いた事に感謝し、九段下まで出掛けた。

著名人の講演もあったが、こちらは想像通りの内容で色々と勉強になったが、

何よりの目的は、弊社の雇用/採用についてと、出身県の知事に接する機会は

めったにない事で、どのような考えを持って、政治を執り行っているのかを感じたかった。

イベント側の目的は、関東の企業を県へ誘致する事が第一優先であるのだから、

工業団地へのアクセス、電気料金などのコスト、

そして一番大事な人材(特に郷土の人間性)の優位性などを取り上げていた。

企業誘致は、私の出身村が青森県でも断トツで売り込まれていたが、

その土地で育った私にも知らない事が多々あり、改めて知り得た事も多かった。

 

 話は少々脱線するが、ちょうど私が小学生の頃に、

田中角栄元首相(当時はまだ首相ではなかった)が

日本列島改造論を提唱し、エネルギー政策や所得倍増など、

高度経済成長を遂げた日本の更なる成長への次の戦略を打ち出していた時期でもある。

その一つの候補として、人口比率が低く更に真水(周辺に湖や沼が多数)が多く、
(特に工場の誘致には、水:水量や料金は、非常に重要視される)

広大な土地を安価に確保できる六ヶ所村に「むつ小川原開発公社」を立ち上げ、

土地の買収を行い、港湾を建設しエネルギー不安(オイルショック等に備え)

を解消すべく、「国家石油備蓄基地」を建設した。

開発の延長線で、企業誘致も合わせて目指したが、

当時は新幹線も岩手県の盛岡止まりで東北道も岩手県滝沢までと

アクセスも悪く企業誘致には程遠い環境であった。

既に国が買収した広大な土地は、買い手が付かない為に、

各土地土地に「売り地」の看板が立てられ、土地の売却を進めたが、

その後「むつ小川原開発公社」は事実上倒産した。

公社=ほぼ国の会社なのだから倒産はしないが、多額の負債を抱えいるにも関わらず、

株式会社へと何食わぬ顔で変遷して行った。

買取済みの広大な土地の活用に困った国は、核燃料廃棄場(名目は一次保管)と

核燃料リサイクル施設の誘致に踏み出し、建設着工へと舵をとった。
(原子力施設は冷却の為、大量の水を必要し、六ヶ所村は原子力施設には最適な土地である)

福井にある「もんじゅ」原子力発電所の名前を聞いた事があると思うが、

「もんじゅ」は高速増殖炉であり、リサイクル燃料を利用できる電子力発電施設となるが、

今だリサイクル施設の稼働はおろか、「もんじゅ」自体も稼働していない。

原子力のリサイクル、夢のエネルギーと言われるが実用化までは時間もお金も掛るが、

実用化されている頃に果たして日本は、経済大国でいられるのか、

誰にも分からない。

造ったは良いが、始末があるのが原理原則、経済的にも豊かでなければ、

その夢のエネルギー開発を進める事は出来ない。  

原子力発電に関しては、色々な意見や見解はあるが、

私の地元は原子力村(本当の意味の)であることは間違いなく、

今でも多くの雇用を創出しているのは、紛れもない事実である。

 

次回に続く・・・