そういうもんなんだ
仕事のみならずプライベートでもそうだが、
生きている限りに於いては、
色んな問題や禍は時としてあり、それを困った事と捉るのか、
それも仕事や人生の一つと捉えるのかでは、
結果的に同じ対処をするにせよ、心の在り様が大分違う。
前者(困った事)は受け身、後者(仕事の一つ)は
攻めの姿勢に通じると考える。
受け身の場合は、「一難去ってまた一難」と常に禍の如くに考え、
問題が起きない毎日が続けば良いと願い、
問題が提起された時は考える事も放棄し、
または考えたとしても一時的な対処にしか及ばない。
一時的な対処だから、また同じ事が繰り返される事が多く、
結局の何の解決にもなっていないパターンが多い。
小さい火ならすぐに消せるが、大きい火になれば、
会社経営にも関わる事になる。
対処できない、もしくは対処の仕方に
迷っている等で相談されるが、
本当に何が正しいかは、その時点では、
正直私も正解は持ち得ていない。
但し、相手(お客様など)の視点で考え、
且つ相談者からの内容によって状況を判断し、
アドバイスや決断をする。
自分(相談者)の対応が誤っていたり、
たいして考えもしないで相談される場合は、
話の端々に自分の正当性を訴え相手のマイナスな
部分を強調したりとそもそも問題の本質が見えない話が多い。
はなから、自分が責められるとでも思っているのか分からないが、
それでは本質が見えないどころか、
誤った対処をする原因になり兼ねない。
問題を解決する事が「目的」なのに、問題を大きくしたいのか、
自分がその場所から逃避したいのかぐらいにしか聞こえない。
そもそも「問題を解決しよう」と言う気概が少しも感じられない。
会社が第一に考える事は、メンバーが仕事をして行く上で、
力を発揮出来る環境を作る事。
第二にお客様の利益に合致し、
我々が頂く報酬に見合っているか。
究極は「皆が幸せな人生だったと思える」様に
なって欲しいからで、
その為にも「考え癖」を付ける様、
注意をしたり、叱ったりもする。
困り事があれば、相談されてそれを取り除く事も仕事だが、
なんでもかんでも助けていたら、本人は伸びないし、
考える事もせず、ただの子供の使いになってしまう。
それでは、本人も不幸だが、
会社組織の経営上も、生産性が上がらない。
何も起こらない、平穏無事な仕事をして行ける環境を
作る事なんて、そんな世界なんか存在しないと言う事に
早く気が付かねばならない。
また長い間、平穏な時間があったとしても、
それはそれで、それまでの時間が敢えて言うが
「ラッキー」だったと言う事に早く気が付かねばならない。
我々の仕事はPCに向かっている時間もあるが、
基本は「人と人」との交わりの中で
「考え」「対処」して行く事である。
いつも攻めの姿勢であって欲しいが、
人間ってのはそんに強くはない。
受け身の時だってある事は分かっている。
しかし、人としての成長を望み、
心の貧しい人生になって欲しくないから、厳しい事も言う。
私自身も決して強い人間じゃなく、
困り事もしょっちゅうあるが、どう考えているかと言うと、
①そういうもんなんだの精神
(仕事をして行く上でも人生でも、色々な事が起こりうる覚悟)
②いつも明るく前向きに、希望を頂いて素直な心で
(特に困難な事があった場合、明るく前向きな姿勢を心掛ける)
中村