弊社も参加している企業セミナーを主催している企業だが、
親会社は監査法人の言わずと知れた大手であり監査業務以外の
コンサル業務も大きな売上/収益に繋がっている。
担当の営業は顧客専門の限られた会員限定のセミナー情報や
事業の悩みなどを聞いてくれるのだが、
逆に色々と聞いてきて、知恵や知識の足しにしている様で、
その勤勉さには頭が下がる。
何故勤勉なのかの目的を聞いて見たが、
会社を興そうとか、出世したいとかが目的ではなく、
色んな方々の経験と考えを学びたいとの事で、明確な目的はない。
そんな中、昨日は唐突に心の構造が知りたいと会社に寄ってくれた。
もちろん、夕刻の業務が終わった時間だが、
兎に角勤勉なので説明していても関心する。
今回は、先日営業担当者に話した「心の構造」の話をしたい。
心の構造などと言ったらおこがましいが、
物や体の一部ではないのだから、
目に見えるものではない。
正しいかどうかは、はっきり言って分からないが、
私自身が納得出来た書籍から一部流用し解説したい。
心の構造は、中心に「真我」と言われる魂があり、
その周りに色々な層が纏わり、
言わば、少々不謹慎だが、バームクーヘンの様な
構造になっていると想像してもらいたい。
真我=魂には、肉体が無い為、大変に美しい物だと言われる。
「真・善・美」いわゆる、真(まこと)であり、
善き事であり、美であり、崇高なもの、理性とも言う。
これは、一部の崇高と言われる方々だけではなく、
生まれながらに誰でも持ち合わせている。
肉体がないのだから、守らなくて良いし、
食べる必要も、住む必要もないのだから、
そこに悪い部分は存在しない。
この真我を中心に、次の層には「本能:欲」が重なり、
また次の層には「感情」が一番最後の層には
「感性:知性」が重なり、心の構造となる。
簡単にまとめると!
「心の構造:①を中心にして」
①真我(理性)
②本能(欲)
③感情
④感性(知性)
①の真我は、誰でも持ち合わせている「真・善・美」、
②~③の部分が俗に言う「性格」と言われている部分である。
肉体があれば、それを維持したり、守ったり、
休ませたりと色々な事を
して行かなければ、生命を維持出来ない。
その為に「欲」が必要であり、
その欲をコントロールするのが「感情」である。
④の感性は、感じる力だが、これは環境によって大きく左右される。
勤勉な人が近くにいて影響されれば、勤勉になるだろうし、
裕福な家庭に生まれ何も考えなくても生きて行けるのであれば、
何も考えない人間になるだろうし、
近年の日本を見た時に感じる道徳感の欠如も、
物質に恵まれた日本の豊かな環境が災いとなっていると言える。
この心の構造は、外側が変えやすく、
内側に進むほどに変えずらい構造になっている。
よく性格は変わらないと言われるが、
確かに性格が反転した人間を見た事がない。
(心の病などに侵されたら、別なのだが)
知性は勉強したり、読書である程度身に付けられるが、
性格を変える事は容易ではない。
また人に感動を与えるのは、知性では出来ない事も確かで、
感動を与える事が出来るのは感情でしかない。
では、性格は変えられないのか?
私の答えは、変えられるである。
繰り返し繰り返し行ったり、
何度も何度も心の奥底に透徹する程の思い(行い)で変えられる。
トラウマが正にそうで、たった一回の出来毎が心の奥底に入り込む事で、
変わるのである。
しかし、容易いものではなく、そう簡単に出来るものではない。
私も同じ失敗を何度も繰り返してきているが、
真に反省したならば、二度、三度と繰り返さなかったと考える。
今回は何か説教じみた話になったが、
自身の人生に照らし合わせて考えたら、
思い当たる節があるのではなかろうか?
中村